花満ちてゆく鈴の音の湧くやうに
日本全国の「桜花巡礼」など「季語の現場」を追い求めた俳人の黒田杏子(くろだ・ももこ)さんが13日、脳内出血のため死去した。84歳。
東京都生まれ。東京女子大で俳句研究会に入り、山口青邨に師事。卒業後は広告会社・博報堂に入社した。時代や社会への視線を重視した創作で知られ、1982年に第1句集「木の椅子」で現代俳句女流賞と俳人協会新人賞を受賞したほか、2011年に「日光月光」で蛇笏賞、20年に現代俳句大賞。俳誌「藍生(あおい)」創刊主宰。代表句に<花満ちてゆく鈴の音の湧くやうに>など。毎日俳句大賞選者や日経俳壇選者、東京新聞「平和の俳句」選者などを務め、エッセイストとしても活躍した。
第一句集から最新句集まで、すべての句集でたどる、俳人・黒田杏子の軌跡
「俳句αあるふぁ」N0.171/2019年春号より公開します(無断転載禁止)
俳句αあるふぁ編集部
俳句界に大きな足跡を残した黒田氏を偲び、生前の業績をふり返りたいと思います(全4回予定)。
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