空の歳時記365日

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    空の歳時記365日 NEW

    2月1日〜4日

    ・青空に触れし枝より梅ひらく(片山由美子)
    ・天上も春遠からず鳶の笛(杓谷多見夫)
    ・鬼やらひけふ横雲のばら色に(森 澄雄)
    ・立春の天地朗らか我も亦(室積波那女)

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    1月29日〜31日

    ・野をわれを霙うつなり打たれゆく(藤沢周平)
    ・凍空の狭さ一葉旧居跡(田口風子)
    ・春待つや空美しき国に来て(佐藤紅緑)

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    1月25日〜28日

    ・「おやつくれ」ちと面映ゆし日脚のぶ(上林 暁)
    ・雪晴れのひたすらあふれたり微笑(富澤赤黄男)
    ・寒月のすきとほるまで話さうよ(高浦銘子)
    ・雪片のつれ立ちてくる深空かな(高野素十)

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    1月21日〜24日

    ・寒雷やびりりびりりと真夜の玻璃(加藤楸邨)
    ・大空に根を張るつららだと思へ(櫂未知子)
    ・寒雲の燃え尽しては峡を出づ(馬場移公子)
    ・その大き翼もて雪降らしけむ(対中いずみ)

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    1月17日〜20日

    ・寒暁や神の一撃もて明くる(和田悟朗)
    ・風花の寄り添ふやうに離るるよ(山田佳乃)
    ・すつくと狐すつくと狐日に並ぶ(中村草田男)
    ・武蔵野の空大寒の大欅(中路素童)

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    1月13日〜16日

    ・ひうひうと風は空ゆく冬ぼたん(上島鬼貫)
    ・どこにどう立ちても北風を逃れざる(山田閏子)
    ・あたたかく暮れて月夜や小正月(岡本圭岳)
    ・空知らず育ち空色龍の玉(檜紀代)

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    1月9日〜12日

    ・ラガーらの眼に一瞬の空戻る (阪西敦子)
    ・冬晴をすひたきかなや精一杯 (川端茅舎)
    ・戦のあと空が拡がる野の水仙 (森田智子)
    ・寒天に声湧くジエットコースター (西宮美智子)

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    1月5日〜8日

    ・神々の息蒐めたる霧氷かな(染谷彩雲)
    ・晴天も猶つめたしや寒の入(杉山杉風)
    ・一点のやがて大鷹あらはるる(伊藤伊那男)
    ・寒晴やトランペットに映る青(渡邉美保)

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    1月1日〜4日

    ・オリオンの盾新しき年に入る(橋本多佳子)
    ・初夢に翼を思い切り使う(月野ぽぽな)
    ・人類に空爆のある雑煮かな(関悦史)
    ・大空に羽子の白妙とどまれり(高浜虚子)

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    12月29日〜31日

    ・数へ日の大きな空でありにけり(大牧広)
    ・行年や夕日の中の神田川(増田龍雨)
    ・うつくしや年暮きりし夜の空(小林一茶)

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    12月25日〜28日

    ・ペンギンと空を見ていたクリスマス(塩見恵介)
    ・日記買ふ遠くの空の明るくて(河内静魚)
    ・冬夕焼わが失ひし血のごとく(木下夕爾)
    ・山上は無垢の青空斧仕舞(古賀まり子)

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    12月21日〜24日

    ・気球みな流されてゆく冬の景(津川絵理子)
    ・山国の虚空日わたる冬至かな(飯田蛇笏)
    ・白鳥翔ぶ空ある限り人愛す(藤木倶子)
    ・星空のおくの奥まで聖夜かな(藤本夕衣)

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    12月17日〜20日

    ・短日や翼ある人我らを見る(藤岡筑邨)
    ・一本の樫空刺してわれに棲む(酒井弘司)
    ・遠山に日の当りたる枯野かな(高浜虚子)
    ・極月の空青々と追ふものなし(金田咲子)

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    12月13日〜16日

    ・天網は冬の菫の匂かな(飯島晴子)
    ・冬の雨空をあかるくしてはただ(村越 敦)
    ・荒涼たる星を見守る息白く(野澤節子)
    ・水鳥に空が近づく薄暮光(渡辺恭子)

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    12月9日〜12日

    ・地下鉄に息つぎありぬ冬銀河(小嶋洋子)
    ・一本の冬木をめがけ夜の明くる(望月 周)
    ・冬麗のたれにも逢はぬところまで(黒田杏子)
    ・ことごとく未踏なりけり冬の星(髙柳克弘)

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    12月5日〜8日

    ・窓にいま太陽生まる冬林檎(花谷和子)
    ・尖りたる先は蒼天冬木の芽(白石渕路)
    ・すぐくらくなる侘助の日暮かな(草間時彦)
    ・十二月八日の空が井戸の底(櫨木優子)

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    12月1日〜4日

    ・大仏の冬日は山に移りけり(星野立子)
    ・すぢかひのつめたさ空の組み上がる(鴇田智哉)
    ・冬桜海に日の射すひとところ(岸田稚魚)
    ・櫂あらば冬青空へ漕ぎ出でむ(嶋田麻紀)

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    11月29日〜30日

    ・凩の果はありけり海の音(池西言水)
    ・空といふ自由鶴舞ひやまざるは(稲畑汀子)

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    11月25日〜28日

    ・なかぞらに風は笛吹き冬珊瑚(飴山 實)
    ・茶の花の白いとしめば曇りけり(徳永夏川女)
    ・廃駅あり冬の落暉を見るために(永島靖子)
    ・これやこの冬三日月の鋭きひかり(久保田万太郎)

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    11月21日〜24日

    ・見てゐるはいつも裏なり冬の雲(髙勢祥子)
    ・木の葉舞ふ天上は風迅きかな(太田鴻村)
    ・青空と荒野を愛し子を抱かず(津沢マサ子)
    ・冬鷗夕日まぬがれがたく浴び(村上鞆彦)