本書は昭和11年生まれの著者による、新しい子規論です。著者は自身が所属する国際俳句交流協会が中心となって推進している、俳句を世界文化遺産にしようという活動を挙げ、俳句が国際化している現状を意識しながら、季節感の異なる国がある以上、俳句を世界に広げることはできるのか、という問いから語りはじめます。