歳時記365日

  • 愛の歳時記365日(鑑賞・俳句αあるふぁ編集部)
    歳時記365日
    愛の歳時記365日(鑑賞・俳句αあるふぁ編集部)

    11月5日〜8日

    ・画面の君へ消毒液負けの手を振る(佐藤文香)
    ・汝を帰す胸に木枯鳴りとよむ(藤沢周平)
    ・冬来れば母の手織りの紺深し(細見綾子)
    ・未婚一生洗ひし足袋が合掌す(寺田京子)

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    11月1日〜4日

    ・老が恋わすれんとすればしぐれかな(与謝蕪村)
    ・黄落や父を刺さずに二十歳過ぐ(中村安伸)
    ・母と娘の声がそつくり冬支度(今井つる女)
    ・人を愛し人に昂り秋の逝く(牧石剛明)

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    10月29日〜31日

    ・銀杏散る兄が駈ければ妹も(安住 敦)
    ・あはれ子の夜寒の床の引けば寄る(中村汀女)
    ・ハロウィンの魔女に悪魔に母若し(三森鉄治)

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    10月25日〜28日

    ・秋深き隣は何をする人ぞ(松尾芭蕉)
    ・髪に露結ぶまで野を逢ひに行く(野中亮介)
    ・なほ母をうしなひつづけ霧ぶすま(櫂未知子)
    ・友の子に友の匂ひや梨しやりり(野口る理)

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    10月21日〜24日

    ・父といふしづけさにゐて胡桃割る (上田五千石)
    ・四人兄弟みな五分刈りや吾亦紅(トオイダイスケ)
    ・人の手がしづかに肩へ秋日和(鷲谷七菜子)
    ・ふと子のことを百舌鳥が啼く(種田山頭火)

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    10月17日〜20日

    ・秋の暮母さんは叱るだらうか(関根 空)
    ・抱けば子の熱きはらわた十三夜(鎌田 俊)
    ・団栗のつぎつぎ生まる子の蒲団(檜山火山)
    ・大空や男女秋思を語り合はず(澤田和弥)

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    10月13日〜16日

    ・誰かれと逢ひたく歩く晩秋よ(清水径子)
    ・子供の手いつもあたたか紅葉狩(岡田日郎)
    ・恋ふたつ レモンはうまく切れません(松本恭子)
    ・椎の実が降るはればれと愛されよ(藤田湘子)

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    10月9日〜12日

    ・秋雲一片遺されし父何を為さん(福田蓼汀)
    ・天高し心に翼もちて子は(大竹多可志)
    ・万葉の秋の田の歌恋の歌(筑紫磐井)
    ・秋刀魚焼くいつしか君の妻となり(大高 翔)

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    10月5日〜8日

    ・子にみやげなき秋の夜の肩ぐるま(能村登四郎)
    ・木犀や恋のはじめの丁寧語 (南十二国)
    ・月光にいのち死にゆくひとと寝る(橋本多佳子)
    ・柿を見て柿の話を父と祖父 (塩見恵介)

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    10月1日〜4日

    ・林檎の木ゆさぶりやまず逢いたきとき(寺山修司)
    ・目のなかに芒原あり森賀まり(田中裕明)
    ・さびしがりやの師や栗の葉を指に捲き(熊谷愛子)
    ・月の美しさがわかる人とゐる(杉田菜穂)