歳時記365日

  • 空の歳時記365日(鑑賞・俳句αあるふぁ編集部)
    歳時記365日
    空の歳時記365日(鑑賞・俳句αあるふぁ編集部)

    7月25日〜28日

    ・麦藁帽ひとつぐらゐは雲欲しき(大牧 広)
    ・西日照りいのち無惨にありにけり(石橋秀野)
    ・鯖鮨に雨うつくしき近江かな(皆川盤水)
    ・天日のふるえや空蟬のなかの洞(石牟礼道子)

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    7月21日〜24日

    ・雲の峰上手に死んでやらうかな(栗林千津)
    ・紅蓮天上をいま櫂の音(九鬼あきゑ)
    ・一天に鳥を許さぬ暑さかな(櫛部天思)
    ・全天の夕焼皿をあらふなり(小澤 實)

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    7月17日〜20日

    ・打ち水の潦に匂ふ空の青(竹久夢二)
    ・帰らざるものばかり見え夏の雨(渡辺誠一郎)
    ・白南風やマストにかはるがはる鳥(土肥あき子)
    ・天皇の白髪にこそ夏の月(宇多喜代子)

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    7月13日〜16日

    ・泣けば雨笑へばダリヤをどりくる(岩田昌寿)
    ・梅雨明けや胸先過ぐるものの影(吉田鴻司)
    ・青胡桃しなのの空のかたさかな(上田五千石)
    ・背泳ぎの空のだんだんおそろしく(石田郷子)

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    7月9日〜12日

    ・涼しくて空の遠くを見てゐたる(黛 執)
    ・仲見世の空くれなづみ花鬼灯(山下道子)
    ・雨降りを林とおもふ月曜日(鴇田智哉)
    ・朝焼の雲海尾根を溢れ落つ(石橋辰之助)

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    7月5日〜8日

    ・水無月や風に吹かれに故郷へ(上島鬼貫)
    ・浜木綿の香に鳴りいづる星の数(黒田杏子)
    ・七夕竹空あをあをと暮れにけり(大石悦子)
    ・夕立の空傾けて妙義山(川崎展宏)

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    7月1日〜4日

    ・向日葵の空かがやけり波の群(水原秋桜子)
    ・夏空へ雲のらくがき奔放に(富安風生)
    ・もう空を容れず青田となりにけり(富吉 浩)
    ・仙人の落ちて来さうな合歓の空(松澤雅世)

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    6月29日〜30日

    ・咲き満ちて天の簪百日紅(阿部みどり女)
    ・蛍に暮れねばならぬ空のあり(稲畑汀子)

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    6月25日〜28日

    ・黒南風に嫌人癖の亢ずる日(相馬遷子)
    ・子規の風吹く六月の晴れ間かな(下坂速穂)
    ・太陽に掲げて選び捕虫網(田中春生)
    ・水星へ無人探査機枇杷うるる(後藤恵子)

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    6月21日〜24日

    ・夕映えは照れやの鬼の「ありがとう」(鎌倉佐弓)
    ・ありとあるものの梅雨降る音の中(長谷川素逝)
    ・今年竹空をたのしみはじめけり(大串 章)
    ・雨の日の一日こぼれ柿の花 (倉田紘文)