歳時記365日

  • 空の歳時記365日
    歳時記365日
    空の歳時記365日

    10月9日〜12日

    ・雲を見るほかなく角の伐られけり(岩田 奎)
    ・秋晴の運動会をしてゐるよ(富安風生)
    ・虫の夜の星空に浮く地球かな(大峯あきら)
    ・十月のやたらさみしい雨の朝(中内亮玄)

  • 空の歳時記365日
    歳時記365日
    空の歳時記365日

    10月5日〜8日

    ・稲刈つて鳥入れかはる甲斐の空(福田甲子雄)
    ・一歩出てわが影を得し秋日和(日野草城)
    ・空も酔ふ笛の一節くんち来る(中尾杏子)
    ・散るものに十三夜月ひかり与へ(村越化石)

  • 空の歳時記365日
    歳時記365日
    空の歳時記365日

    10月1日〜4日

    ・空は太初の青さ妻より林檎うく(中村草田男)
    ・青空のしんとありけり唐辛子(行方克巳)
    ・蛇笏忌の空屈強の山ばかり(飯田龍太)
    ・空くるり吸はれて菊に奥のある(宮﨑莉々香)

  • 空の歳時記365日(鑑賞・俳句αあるふぁ編集部)
    歳時記365日
    空の歳時記365日(鑑賞・俳句αあるふぁ編集部)

    9月29日〜30日

    ・忽然と空に吸はれし秋の蝶 (蟇目良雨)
    ・永遠のやうないちにちあきのそら(南十二国)

  • 空の歳時記365日(鑑賞・俳句αあるふぁ編集部)
    歳時記365日
    空の歳時記365日(鑑賞・俳句αあるふぁ編集部)

    9月25日〜28日

    ・白雲と心かよはせ秋遍路 (櫨木優子)
    ・秋天の微塵となつてゆく離陸 (岩岡中正)
    ・秋高し羽あるものは羽を信じ (ながさく清江)
    ・月光を舐めては透ける舌の先 (高岡 修)

  • 空の歳時記365日(鑑賞・俳句αあるふぁ編集部)
    歳時記365日
    空の歳時記365日(鑑賞・俳句αあるふぁ編集部)

    9月21日〜24日

    ・天に雨の降り残しなし鬼薊(澤 好摩)
    ・野分晴サーファー波を横走り(德田千鶴子)
    ・イヤフォンを外せば釣瓶落としかな(津久井健之)
    ・椋鳥去つてしまひし雲の動きけり(稲畑汀子)

  • 空の歳時記365日(鑑賞・俳句αあるふぁ編集部)
    歳時記365日
    空の歳時記365日(鑑賞・俳句αあるふぁ編集部)

    9月17日〜20日

    ・天に雨の降り残しなし鬼薊(澤 好摩)
    ・野分晴サーファー波を横走り(德田千鶴子)
    ・イヤフォンを外せば釣瓶落としかな(津久井健之)
    ・椋鳥去つてしまひし雲の動きけり(稲畑汀子)

  • 空の歳時記365日(鑑賞・俳句αあるふぁ編集部)
    歳時記365日
    空の歳時記365日(鑑賞・俳句αあるふぁ編集部)

    9月13日〜16日

    ・鳥かぶと夕日がくらくなりにけり(永作火童)
    ・鳥渡る重たき影を捨てつづけ (浦川聡子)
    ・颱風の目つついてをりぬ豫報官(中原道夫)
    ・反故ふやす九月の空が広すぎて(豊田都峰)

  • 空の歳時記365日(鑑賞・俳句αあるふぁ編集部)
    歳時記365日
    空の歳時記365日(鑑賞・俳句αあるふぁ編集部)

    9月9日〜12日

    ・長雨の降るだけ降るや赤のまま(中村汀女)
    ・名月や池をめぐりて夜もすがら(松尾芭蕉)
    ・さやうなら霧の彼方も深き霧(三橋鷹女)
    ・秋日背に眠くなるとは贅沢な(星野 椿)

  • 空の歳時記365日(鑑賞・俳句αあるふぁ編集部)
    歳時記365日
    空の歳時記365日(鑑賞・俳句αあるふぁ編集部)

    9月5日〜8日

    ・冷かに日輪蝕し風絶えき(高橋淡路女)
    ・天高く人生なんと恥多き(鈴木真砂女)
    ・一生の手紙の嵩や秋つばめ(田中裕明)
    ・照らし合ふことなき星や星月夜(片山由美子)